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花からのメッセージ
FDA認定校 Blooming Grace 主宰
土井 美恵子さん(広島県廿日市市)
全国のあちこちで実施されている、「パーキンソン患者さんへの講習会」のお話を、今回夏の暑い日が続く7月に実施するお話を頂きました。打ち合わせ前までは色々なことを考えていましたが、日本イーライリリーさんの方から「いつものレッスンと同じ様にしてください。」という一言をいただきましたので、お花を見てさわって、お花からエネルギーをもらい、心安らぐ時間を過していただきたいと思い、それを重視してデザイン・花選びを考えました。
夏の講習ですのでヒマワリを使いましたが、ヨシタ先生のフラワーカラーでの色の説明、片桐先生の花セラピーの中で書かれていた「ヒマワリ、花言葉:応援」という説明で、花が私たちにくれるパワーにはメッセージや意味があり、今回の講習会では、そのお花の持つメッセージを皆様に伝える事で、手元にある花達をより慈しみ、作品を作る過程ではより一層思いが入って作って下さったように思います。難しい理論は抜きにして、とにかく生きている花に触れることの楽しさやパワーを感じていただきたいと思い、それぞれの感じるまま、思いのままに制作していただくことにしました。
昔は盆栽をしていて、今はできないけど昔を思い出した。」と言って懐かしい思いで花達を触り、眺める男性の方。その隣で、盆栽に熱中していらっしゃった頃のご主人の姿を思い出しながら花達と触れ合っている奥様。青りんごを一生懸命思う所にめがけて挿そうとしている真剣なまなざしの女性の方。その隣で、昔生け花をしていたということで、生き生きとされている付き添いの男性の方。見本に忠実に作ろうと一生懸命見本と向き合っている女性。自由にそれぞれの思いで作る作品の中の花達は、どれも生き生きとしています。どの作品も個性が感じられる素敵な作品が出来上がりました。ただ、皆様が一つだけ同じなのは、ヒマワリだけは太陽に向かって高く元気良く咲き誇っていることでした。ヒマワリから送られたメッセージは十分皆様の心に伝わっていました。
講習後の皆様の笑顔は講習前の緊張した笑顔と違い、昔を思い出して
「できる自分」を再発見されたようで、新しいことに挑戦し成功されたことで、とても生き生きとした 素敵な笑顔と自身に満ちた元気溢れる笑顔になっていて、部屋はとても穏やかで心地よい空気で満たされていました。お花達に触れ合ったほんの少しの時間が、少しでも患者さんやご家族の皆様の心の癒しや何かのきっかけになったことを、お帰りになる笑顔を見て感じることができました。今回アシスタントとしてお手伝いいただいた2名の生徒さん(協会員)のおかげで、搬入・会場での花のセット・片付け・搬出など手際よく進みました。一人で準備から最後の搬出まで
やっていたら、とても今回のようにスムーズにできなかったと思います。手際の良さがいつものレッスンで身についていることに感激しました。お花を通して、沢山の方との出会いと支えがあって、今の自分があることを改めて感じることのできた一日でした。
今回、このような素晴らしい機会を与えてくださった日本イーライリリー(株)とFDAの皆様、お手伝いいただいた生徒さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。
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