及ばずながら参加させていただきました、イーライリリーさんの「花くらぶ」。何度かお邪魔させていただいておりますが、ほんとうに毎回、新しい発見がいっぱい!学びがいっぱい!なのです。「なかなかこんなチャンスないよなぁ。」って思いを胸に、向かった会場は大阪府高槻市の高槻病院。初めてお邪魔する会場でした。
この日の大阪は、朝からドッサリ降る雨に風が加わってちょっとした台風。傘を携え、アトリエの生徒に手伝ってもらって25名様のお花と資材を両手に向かいました。
暴風雨の中を歩くこともなくなった私ですが、いきなり突風に傘をひっくり返され、きゃっきゃと小学生の時代復活。テンションを大幅にUPしての会場入りです。
レッスン前に専門のお医者さんから参加するみなさんにお話があって、ここで私はドキっとしました。「なかなかカルチャーセンターへの参加は大変かな」とおっしゃるのです。「そうだ。」私たちはまず“簡単に楽しめる作品・使いやすい花材”の提供をこちらの講座では第一にしますが、違うんですよね。もちろん手が不自由な方が多いので内容に検討の必要はあるけれど、まずは「楽しい場所」にすることだったんです。
私はここでは講師であるよりエンターテイナーにならねばならなかったんだ。ちょっとばかし「教える」なんてことに慣れてきたばっかりに、もともとの想いを忘れそうだったんですね。あぶないあぶない。
アトリエから初めて同行したスタッフからの報告の一つに、「“お花触ってるっていいねぇ、一瞬病気のこと忘れるわ。”という声もらって、嬉しかったぁ。」とありました。私たちにとっては小さな日常でも、その方にとっては非日常なのかな。すこしでも笑顔のキッカケになれたのなら、人として「こちらこそ幸せをありがとう。」なんです。
花を道具にこの仕事を続けててよかった。お互い効果のあることだから、やめられない。本当に出会いを有難うございます。次回また皆さんにお会いできますように・・・!
*今回お手伝いをされた藤本梨生さんからのコメント
昨年11月、FDA1級に合格して、お花の講師を目指そうと決めました。そんな中、先生の講座でアシスタントをさせてもらえるというお話を頂きました。
勉強のチャンスだと思う反面、「緊張しぃ」の私は当日まで、上手くお話ができるかな、参加の皆さんに叱られたらどうしよう、そんなことばかり考えていました。そしてむかえた当日、ある参加者のお手伝いをしていたのですが、言葉がうまく受け取れず、気まずい雰囲気になってしまいました。落ち込んだ上に周りが見えなくなっていた私に、先生は「自分が楽しまないと、相手に伝わらないよ。」と言いました。
「そうか・・・自分が現場の雰囲気にいっぱいいっぱいで楽しんでなかったからなんだ。」と思いました。気まずさは自分が作った空気だったのです。
今回の経験でいろいろ気づいたことがありました。中でも一番大切なのは「一緒に楽しむ」ということです。経験が浅くても楽しむことは誰にでもできるんです。楽しみきれなくてもったいなかった!
一瞬、落ち込みましたが、「楽しめる講師」を目指して一生懸命頑張りたいと思う体験でした。 |